3時間目・・・車高及びダンパー

まずは「どのメーカーを選ぶといいのか?」これは物凄く相談が多いです。
僕も全てを付けたわけではありませんので、完璧な答えは持ち合わせていません。

・Z32の場合
まずはビルシュタインの純正形状ダンパー+スポーツスプリングのSETをお勧めします。25mm程度の車高ダウン位でしたらなんとかこの仕様でも使えます。
大幅なローダウンを希望される場合ストローク量が足りなくなりますので高速道などでは跳ね上がりがひどく使いにくいです。
また、組み合わせるスプリングは特別な理由はありませんが通常アイバッハ製スプリングを使用しています。

車高調を希望される方には低予算で組めるTEINスーパーストリート若しくは予算はかかりますがビルシュタイン製(エナペタル)の車高調を勧めています。
TEIN商品では全長調整可能のFLEXシリーズが本当は良いのでしょうが、残念ながら全長調整の割にはフロントのストローク量が絶対的に足りないという、何のための全長調整式なのか?という欠点が見つかりましたので、デイトナでは使用していません。それでしたらスーパーストリートで十分だと言う考えです。
しかしながら、スーパーストリートは街乗り重視の車高調ですので何か物足りなく感じる方もいらっしゃいます。
以前は色々なメーカーからZ32の車高調はリリースされていましたが、廃番が相次ぎ色々選べるほどの種類は残っていません。
それだったらオーダーメイドカスタムで自分オリジナルの車高調を作った方がいいと考え、エナペタル(ビルシュタインモータースポーツ)製の車高調もお勧めしてます。
バネレートから減衰力特性まで様々なオーダーが可能です。
例えば
・18インチのネオバを履いている
・車高は30mmほど落としたい
・硬いバネは嫌
・高速でフワフワ感を無くしたい

この程度のオーダーで結構です。
このデータシートを見たエンジニアが最適の減衰力特性を出すように、シムを組み合わせてオリジナル製品を製作してくれます。
お勧めです

・Z33の場合
普通のお客さんには、やはりビルシュタインを勧めています。減衰力調整機能などを欲しがるお客さんには「オーリンズ」を勧めています。基本的には他メーカーはあまり勧めていません。と言いますか、お客さんが思っている要望に合わない商品が多いので勧めようがないというのが本当の理由です。

例えば、
今普通に販売されているZ33の車高調KIT(減衰力調整機能付き)のリーズナブルな奴で15万円位~(ネット通販の破格モデルなどは論外)と思いますが、例えばデイトナがよく使うビルシュタインは22万円減衰力も固定式ですし、アッパーマウントも純正を再利用します。今流行りの全長調整機能もありません。ですが僕はビルシュタインを使います。
これはいくら文章で説明しても説得力ある文章など書けませんので難しいので、実際に乗ってもらって感動してもらいたいのですが、簡単に言うならダンパー構造が他社とは大きく違い「バルブ」という部品がビルシュタイン独自(特許)の物で、ダンパースピードを微低速で動かすことができるということなんですね。そして大口径シリンダー(つまりはオイル量)のお陰で、オイル温度を上げることなく動かすことができる。つまりは熱タレしないと言うことです。

例え話で簡単に言うと、気が短く暴れる夫(スプリング)を、しっかりと優しく抑え込む力を持っている(バルブ)懐が深い(オイル)妻(ダンパー)の関係のようなものです。
ビルシュタインは性格がいいので、僕は昔から愛用しています。オーリンズも同じような性格と思います。
ですが、中には「優しい妻やらイランわい!俺は強烈な性格でキツイ女が好みじゃ~」と言うような人は物足りないでしょうからマッチングは悪いと思います。はい

そしてデイトナで考える「車高短」の定義?
個人的には車高は低いほど良いと思ってはいますが、それはキチンとストロークする範囲での車高短というのが大前提の話であります。
ですので「あと10mm落とした方がカッコいい」と思っていても、ダンパーストローク量が足りない場合は車高を落とすのを諦めます。
「カッコさえよければダンパーストロークなんて関係ない」と言う考えはほんの少しも持っていません。出来る範囲で出来るだけやりましょうという考えです。
「なんか底付きしている気がするんだよね」 と感じたら、ショックアブソーバーのロッドに細いタイラップを巻いて走るといいです。そうしたら沈んだ位置までタイラップが動きますので、そのアブソーバーの有効ストローク長を見ることができます。もしバンプラバーに食い込んだりしていたら、それは底付きしています。車高を上げるか、バネを変えるかしないです。このままでは急激な路面変化などが起きた場合車の挙動が予想もつかない動きをすることもあり非常に問題です。

と、まあ長々とダラダラ書きましたが、同じメーカーのものでも使えるもの使えないものもありますし、他人が良いといったダンパーが自分には合わないその逆もあります。
先ほどダンパーとバネの関係を夫婦で表現してみましたが、自分のビジョンを考え購入の検討をしたら面白いかも知れません。

足が決まるとどんな車でもホントに良い車に変身しますので、はまると楽しいですよ。

2008-10-12

[Back]